マンションの大規模修繕の注意点7選!見積りを成功へ導くチェックポイントを紹介!

マンションの大規模修繕ではまとまった費用が必要になりますが、できれば費用を抑えたいですよね。適切な金額で大規模修繕を発注するには、事前の見積りのチェックがとても大切です。今回は大規模修繕を検討中のマンション管理組合やオーナー様に向けて、見積書のチェックポイントや、見積り時に注意すべき点について解説します。

マンションの大規模修繕の見積りの取り方

マンションの大規模修繕の見積りは、次のようなステップで取ります。

ステップ1:大規模修繕の業者を探す

まずは大規模修繕を依頼する業者を探しましょう。ゆとりをもって準備するために、業者探しはなるべく早くスタートするのがおすすめです。

ステップ2:じっくりと現場調査をおこなう

正確な見積書をつくるためにも、業者には現場調査をしてもらいましょう。劣化症状や不具合を細かく把握することで、どのような修繕が必要かを正しく判断することが可能です。トゥインクルワールドでは各専門分野の診断士が、建物のすみずみまで調査し、現場の状況を写真に残しています。

ステップ3:診断書と見積書をチェックする

要望や予算などを伝えて、現場調査をふまえた見積書を作成してもらいます。このときトゥインクルワールドでは現場調査の結果をまとめた「診断書」や、劣化状況や修繕の所見をまとめた「劣化診断カルテ」も作成。今後必要な修繕工事の内容を、わかりやすくお伝えします。

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ステップ4:修繕委員会で依頼する業者を確定する

業者からの見積書が手元に届いたら、修繕委員会にて見積書の内容を精査します。希望している仕様がすべて反映されているか、提示された金額が適正かなどをチェックして、実際に工事を依頼する業者を決めましょう。

マンションの大規模修繕の見積書のチェックポイント

業者から見積書を受け取ったら、次のようなポイントをチェックしましょう。不安な項目があれば、必ず担当者に内容をたずねておきます。

工事の内容や仕様は適切か?

同じマンションの大規模修繕でも、業者によって提案内容はさまざまです。まずは提案された工事の内容を詳しく見て、必要な工事項目が漏れなく含まれているか、反対に不要な工事が含まれていないか、工事の範囲や仕様は適切かなどをチェックしましょう。

優先順位の高い工事は含まれているか?

大規模修繕の予算が限られているときは、すべての工事をまとめて実施せず、重要度が高い部分に絞って実施することもあります。このとき安全性に関わる部分や、建物の資産価値を保つのに重要な工事を後回しにしないことが大切です。専門的な知識をもつスタッフが建物診断をして、適切な優先順位をつけて工事を提案してくれる業者に依頼しましょう。

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極端に高すぎ・安すぎないか?

高すぎる見積りを避けるのは当然ですが、逆に安すぎる見積りにも警戒したいところ。使用される材料が低品質だったり、必要な工程が省かれていたりして、長期的に見て修繕の効果が低くなってしまう可能性があるからです。優先順位の低い工事を次回の修繕に回している場合など、費用が抑えられている理由が明確な場合は問題ありません。

各工事項目の単価は問題ないか?

総額が高いか安いかだけでなく、項目ごとの妥当性もしっかりと確認しましょう。各工事項目の単価が相場と比べて適正かどうか確認しますが、相場がよくわからないときは、複数社から同じ条件で見積りをとって比較するのも一つの手です。同じ内容で比べると、おおまかな相場感がつかめるでしょう。

使用する材料は?

見積書には工事で使われる材料や数量も記載されています。メーカーや品番が間違っていないかを確認しておくと、施工時に希望していない材料が使われるなどのトラブルを避けることができます。また数量が少なすぎると一見安く見えるので、施工面積に対して数量が適切かどうかもチェックしましょう。

「一式」表示の内容は?

見積書で重要なのが、各工程の材料・単価・数量がしっかりと明記されていること。単価が「一式」と総額表示になっていると、金額の妥当性を判断できません。仮設工事などどうしても「一式」表記になってしまう項目もありますが、可能な限り一つひとつの単価や数量などを明記してもらいましょう。

支払いや契約解除などの取り決めは?

あとからトラブルにならないため、支払いのタイミングや契約解除の条件などもチェックしておきたいポイント。何かあったときの保証やアフターフォローについてもきちんと聞いておきましょう。

マンションの大規模修繕の見積りを取るときの注意点

大規模修繕の見積りを取るときは、次のような点に注意しましょう。

消費税込みの価格で見積りを取る

見積りを取るときは、消費税込みの価格で出してもらいましょう。マンションの大規模修繕にはまとまった費用がかかるため、消費税もかなりの金額になります。消費税が抜けていると一見安く感じますが、あとから消費税込みの金額が提示されたときに予算オーバーしてしまうこともあるため注意が必要です。

相見積りを取って比較する

複数の業者に見積りを依頼すると、単純に金額面の比較ができるだけでなく、見積書で提示されている金額や工事内容が適正であるかどうかの判断もしやすくなります。相見積りをする際は工事費用の安さだけではなく、適切な工事を提案してくれるか、信頼できる業者なのかを見極めることをおすすめします。比較検討している業者の口コミや施工事例なども確認し、慎重に業者を選びましょう。

工事内容を統一して見積りを依頼する

相見積りで金額を比較するときは、内容をそろえることが重要です。工事内容や材料、面積などの条件がバラバラだと、金額の比較は難しくなります。あらかじめ使用する材料や施工を予定している箇所・面積などを決めて、同じ内容で各社に見積りを依頼しましょう。

決まったことは書面に残す

大規模修繕について業者と打ち合わせた内容や決まったことは、口約束ではなく必ず書面に残すことを徹底しましょう。見積書に「一式」と書かれていた内容を詳しく聞くときも、必ず書面に残しておきます。途中で工事内容や材料などが変わるときも、書面にて変更事項を残しておくことが大切です。あとから「言った・言わない」のトラブルを避けることができ、スムーズに大規模修繕を進めることができます。

賢い見積りでマンションの大規模修繕を成功させよう

マンションの大規模修繕にはまとまった費用がかかります。適正価格で工事を依頼するためには、正しく見積りを取ることが重要です。今回ご紹介したチェックポイントや注意点を確認することで、適正価格かどうか判断することもできるでしょう。

また見積りを取ると金額が安いかどうかだけでなく、信頼できる業者かどうか見極めることもできます。トータルの金額だけでなく、見積書の内容はわかりやすいか、質問に対して親切に回答してもらえるかなど確認しましょう。

トゥインクルワールドでは、一級建築施工管理技士や外壁診断士が在籍しており、大規模修繕前の建物診断から対応しています。予算や希望に合わせた工事内容を提案していますので、マンションの大規模修繕を検討されている方はお気軽にご相談ください。

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