大阪のマンション・大規模修繕・ベランダ防水工事
トゥインクルブログ
更新日: 2024.10.10 公開日:2022.12.07
マンションの大規模修繕では、外壁の補修や塗装、屋上の防水工事などが行われます。それとともに重要なのが、共用部分であるベランダやバルコニーの防水工事です。雨風にさらされているベランダに防水処理をすることで、漏水を防いで建物をきれいに長持ちさせます。
ベランダを工事するには、住民の協力も不可欠です。そこで今回は大規模修繕におけるベランダの施工内容や、工事前〜工事中の準備や注意点について解説します。
目次
ベランダの防水層が劣化すると、雨水が侵入してしまうことがあります。下地の傷みや雨漏りの原因にもなるので、定期的な防水工事が必要です。
ベランダ防水工事の頻度は、およそ10年周期。一般的に「ウレタン防水・FRP防水・シート防水」の3種類の施工方法のいずれかが採用されます。
ウレタン防水とは、液体状のウレタン防水材を塗装する工法。液体なので複雑な形のベランダでも施工しやすいのがメリットです。大きな面積でもつなぎ目ができず、マンションのベランダから屋上防水のような広い場所まで、いろんな場所で採用されます。
ウレタン防水には「通気工法・密着工法」の2種類があります。
工法 | 適した場所 | 工事内容 |
通気工法 | ・広い場所・既存下地がコンクリート例)マンションの屋上 | 既存下地の上に通気シートを敷いて湿気を逃し、その上から下地・ウレタン・トップコートを塗装する。 |
密着工法 | ・狭い場所・既存下地がウレタン防水例)マンションのベランダ | 既存の防水の上から直接下地・ウレタン・トップコートを塗装する。 |
コンクリートに直接ウレタンを塗布すると、硬化後にコンクリート層から出てきた湿気で膨れたり亀裂が入ったりする恐れがあります。そのため通気シートや脱気筒で湿気を逃してから、ウレタンやトップコートを塗布するのが「通気工法」です。
マンションのベランダのような狭い場所では、屋上のような広い場所に比べると、膨れのリスクも少なめ。通気シートなしでウレタンを塗布する「密着工法」がよく使われます。
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FRP防水はメンテナンス周期が約12年と長いのが大きなメリット!FRPとはガラス繊維でできたプラスチック。バスタブや船舶などにも使われている、耐水性・軽さ・強度にすぐれた素材です。
FRP防水ではFRPのシートを敷いて、上からポリエステル樹脂を塗って硬めます。最後に紫外線などから守るトップコートを塗って乾燥したら完成です。
FRP防水は1〜2日と短期間で工事がすみ、仕上がりも硬くて丈夫です。ただし費用はやや高めなので「メンテナンス周期を伸ばしたい」「人や車の行き来が多い」という場合によく使われます。
ゴムや塩化ビニルのシートを、接着剤などで貼り付ける工法です。ウレタンのように乾燥時間がいらないので、マンションの大規模修繕で「工期やコストを削減したい!」という場合に向いています。
ゴムシートと塩ビシートでは、次のような違いがあります。
ゴムシート | ・低コスト、軽量・伸縮性があるのでどんな建物でも施工しやすい |
塩ビシート | ・紫外線や雨に強く、耐久性が高い・工事の難易度が高く、施工できる業者が少ない |
昔はゴムシート防水が主流でしたが、つなぎ目が剥がれやすいため取り扱う業者が減ってきました。一方、塩ビシートは接着剤を使うほか、機械で固定する方法もあります。長持ちするので最近は塩ビシートが中心です。
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大規模修繕工事中は、管理組合や住民のみなさまにさまざまなお知らせをさせていただきます。特にベランダの工事については、住民のみなさまのご協力が必要不可欠です。
具体的には、次のような準備や片付けをお願いしております。
大規模修繕の作業内容によっては、ベランダが使えません。ベランダに洗濯物が干せなくなるなど生活にも支障がでるので、事前にベランダの使用が制限される期間をお知らせさせていただきます。その期間中は室内干しや乾燥機の使用などご協力をお願いいたします。
ベランダに植木鉢・物置・物干し台・ウッドデッキ・テーブル・チェアなどの私物が置かれていると、工事作業に支障をきたしてしまいます。事前にマンション住民のみなさまへ、施工会社から片付け時期についてお知らせをいたします。
ベランダの荷物は基本的にすべて片付けが必要ですが、エアコンの室外機のみ置いたままにしていただくのが一般的です。このあたりも事前に説明させていただくので、よろしくお願いいたします。室外機を置いたままの場合は、作業員が必要に応じて移動させながら工事を行います。
ベランダの掃き出し窓の屋外側に網戸がついている場合は、事前に取り外して室内での保管をお願いしております。網戸に「はずれ止め」がついている場合はロックを解除して、網戸を少し上に持ち上げていただくと外すことができます。
またタワーマンションなど、高さのある建物では室内側に網戸がついているケースもあります。室内側の網戸は工事には影響しないので、取り外していただく必要はございません。
トゥインクルワールドは顧客第一主義がモットー。工事中はご不便をおかけするため、住民のみなさまへのご挨拶やご案内もしっかりと実施しております。
施工前には工事のご案内を配布。工事中はロビー等に「工事のご案内」のホワイトボードなどを設置して、進捗状況やご協力いただく内容をお知らせいたします。オーナー様、管理組合様もご不安な点がありましたら、何なりとお聞かせくださいませ。