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修繕工事のすゝめ
更新日: 2025.11.05
「うちのマンション、外壁にヒビが入ってるけど、大丈夫かな…?」そう感じたあなたへ。マンションの外壁のひび割れは、放置すると建物の寿命を縮めるだけでなく、居住者の安全を脅かす可能性も。この記事では、外壁のひび割れの危険性から、適切な補修方法、費用、マンション管理組合の対応まで、詳しく解説します。この記事を読めば、あなたのマンションを長く安全に保つための知識が身につきます。
・マンションを管理、所有されている方
・外壁修繕のタイミングで悩まれている方
・経年劣化の症状に悩まれている方
目次

外壁に見られるひび割れには、その発生原因や進行度によって様々な種類が存在します。最も一般的なのは「ヘアクラック」と呼ばれる、髪の毛のように細く浅いひび割れです。
これらは主に建材の乾燥収縮や初期の地震によるものが多いですが、放置することで進行する可能性もあります。一方、幅が広く深さもあるひび割れは、建物の構造に関わる問題を示唆している場合があり、より注意が必要です。
ひび割れの幅(一般的に0.3mm以上か否か)、深さ、そして外壁のどの部分に現れているか(例えば、窓のサッシ周りや構造的な接合部など)は、そのひび割れの危険度を判断する上で重要な手がかりとなります。ご自宅の外壁を点検する際には、これらの点を意識して観察することが推奨されます。
一般的に、外壁のひび割れ幅が0.3mmを超えると、その危険性が格段に高まるとされています。この0.3mmという数値は、雨水や湿気、さらには外部からの汚染物質が建材の内部へと浸入しやすくなる境界線と考えられています。
建材内部に水分が浸入すると、凍結融解による劣化を促進したり、鉄筋が腐食したりするなど、建物の構造的な耐久性に深刻な影響を与える可能性があります。特に、ひび割れが進行すると、建物の寿命を縮める原因にもなりかねません。
そのため、0.3mm以上のひび割れは、単なる見た目の問題ではなく、建物の安全と資産価値を守るための早期発見・早期対応が不可欠なサインと認識されています。
コンクリートには、製造時に完全には水和しきらなかったセメント粒子が残っています。ひび割れから水が浸入すると、この未水和セメント粒子が再び水と反応して生成物を膨張させ、ひび割れを埋める“自己治癒する力”が備わっています。
ですがこの自己治癒には、水が必要不可欠です。乾燥している環境下ではこの作用は働きません。また、微細なひび割れの劣化の進行を遅らせる効果であり、建物の強度を回復させるものではありません。
公益社団法人 日本コンクリート工学会:自己治癒減少に関わるコンクリートのひび割れ初期通水量の急速制御メカニズムの解明

マンションの外壁に発生したひび割れを放置することは、建物の安全性や資産価値に深刻な影響を及ぼす可能性があります。「少しのひび割れだから大丈夫だろう」と安易に考えてはいけません。このセクションでは、ひび割れを放置することで具体的にどのような被害が生じるのか、雨漏り、構造への影響、そして資産価値の低下といったリスクを詳しく解説します。
外壁のひび割れは、雨水が建物の内部に浸入する主要な経路となります。この雨漏りは、壁内部の断熱材の劣化、カビの発生、内装の損傷など、居住空間の快適性や健康を損なうだけでなく、建材の腐食を進行させ、建物の耐久性を低下させる原因となります。
ひび割れから浸入した水分は、鉄筋を錆びさせ、コンクリートを劣化させる原因となります。鉄筋の腐食は、コンクリートの爆裂を引き起こし、建物の耐震性や耐久性といった構造全体の安全性を著しく低下させる可能性があります。これはマンションの寿命を縮める直接的な要因となります。
外壁のひび割れは、見た目の悪さだけでなく、建物の安全性や耐久性への懸念を抱かせます。管理がずさんであると見られ、空き巣被害など犯罪率も向上しやすくなります。将来的な売却や賃貸を考える上で、外壁の状態は重要な判断材料となります。建物の維持管理が適切に行われているかどうかが、不動産価値に大きく影響します。
マンションの外壁にひび割れを発見した場合、その放置は建物の構造的な安全性や耐久性に深刻な影響を及ぼす可能性があります。早期かつ適切な補修を行うことは、建物を長寿命化させ、居住者の安全を確保するために不可欠です。
外壁のひび割れ補修にかかる費用は、採用する補修方法、ひび割れの規模(長さ、幅、深さ)、さらにはマンションの立地条件や建物の高さ、足場の設置の有無など、多くの要因によって変動します。
一般的な目安としては、ひび割れ一本あたりの補修費用は数千円から数万円程度ですが、広範囲にわたるひび割れや、複数の工法を組み合わせる必要がある場合は、数十万円以上となることも珍しくありません。大規模修繕工事と同時に補修を行うことで、足場費用などを一括計上できるため、個別に実施するよりも費用対効果が高くなる場合があります。
正確な費用を把握するためには、複数の専門業者から詳細な見積もりを取得し、工法、使用材料、工事範囲などを比較検討することが不可欠です。
外壁のひび割れは、雨水や紫外線などの影響を受けやすく、進行すると建材の劣化を早め、構造的な強度を低下させる恐れがあります。これにより、居住者の安全が脅かされるだけでなく、マンション全体の資産価値も大きく損なわれる可能性があります。
この記事を通じて、外壁のひび割れに関する正しい知識と、早期発見・早期対応の重要性をご理解いただけたことと存じます。この知識を活かし、皆様のマンションの資産価値を守り、安全で快適な居住環境を維持していくための一助となれば幸いです。
更新日: 2025.11.05 公開日:2025.11.05
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