ゲリラ豪雨から家を守る!雨漏り被害の予防策と保険適用外の場合の対策

ゲリラ豪雨とは、局地的に短時間で降る激しい雨のことを指します。天気予報などの予測が困難であることから”ゲリラ豪雨”と呼ばれています。短時間であるものの、その雨量はすさまじく、1時間あたり数十ミリの雨量を観測することもあるほどです。

普段の十数ミリ程度の雨であれば問題無い建物でも、局所的に大雨が降ると、予想外のダメージを受けて雨漏りが発生するケースが非常に多いです。

ゲリラ豪雨による被害を防ぐには、雨漏り自体の原因を理解し、適切な対策を講じることが非常に重要です。この記事では、ゲリラ豪雨による雨漏りの原因、応急処置、保険適用について詳しく解説します。さらに、保険適用外の場合の対策もあわせてお伝えします。大切な建物を雨漏りから守り、安心して生活するための情報を分かりやすく解説していきます。

この記事がオススメな方

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・修繕工事費用をなるべく削減したい方

ゲリラ豪雨が発生するしくみ

ゲリラ豪雨は、暖かく湿った空気が上空にある寒気と混ざり合い、積乱雲が発達することで発生します。特に7月後半~9月前半にかけて発生しやすいのが特徴です。発生源が特殊なため予測が難しいことが特徴の一つに挙げられます。

夏以外にも注意が必要

ゲリラ豪雨は「夏季に発生しやすいから、7~9月だけ気を付ければいい」というわけではありません。近年の地球温暖化による影響で真夏日の期間は長くなっており、5月から9月まで半袖で過ごせることも多くなっています。つまりこの期間においてもゲリラ豪雨が発生する確率は十分にあるといえるでしょう。ゲリラ豪雨は夏に起きる気象ではなく、1年の約半分のなかで急に発生するかもしれない事象として対策を講じる必要性があります。

ゲリラ豪雨による雨漏りの原因

では具体的にどういった対策を講じるのがよいのでしょうか?雨漏りの根本的な原因を理解し、雨漏り対策をすることがゲリラ豪雨対策の最もシンプルな答えになります。

屋根からの雨漏り

屋根は雨漏りの最も一般的な原因の一つです。特に、瓦のずれ、ひび割れ、または屋根材の接合部の劣化は、雨漏りを引き起こす主要な要因となります。また、屋根の勾配が緩い場合も、雨水が滞留しやすいため、雨漏りのリスクが高まります。定期的な点検とメンテナンスが不可欠です。

屋上からの雨漏り

屋根同様に屋上からの雨漏りも一般的な原因の一つです。ゲル状の防水材やシート状の防水材が塗られているのですが、紫外線や雨水など日々のダメージが蓄積され、剥がれやひび割れが発生します。そこから雨水が浸入するだけでなく、本来平らなはずの防水層に凹凸ができ、水たまり・カビや腐食の発生も起こってしまいます。そのため定期的なメンテナンスが不可欠となります。

外壁からの雨漏り

外壁からの雨漏りは、外壁材の劣化やひび割れ、シーリング材の劣化が原因で発生します。サイディングボードの継ぎ目や窓枠周りのシーリングは、雨水の侵入を防ぐ重要な役割を果たしますが、経年劣化によりひび割れや剥がれが生じることがあります。外壁塗装の劣化も、雨漏りを引き起こす原因の一つです。外壁の点検と適切な補修が、雨漏り対策には不可欠です。

窓からの雨漏り

窓からの雨漏りは、窓枠と外壁の隙間、または窓ガラスとサッシの間のシーリングの劣化が原因で発生します。窓からの雨漏りは、雨水が室内に浸入し、内装や家具を濡らすだけでなく、カビの発生にもつながることがあります。窓周りのシーリング材は、紫外線や雨風の影響を受けやすく、劣化しやすい部分です。定期的な点検とシーリングの打ち替えなどのメンテナンスを行うことで、雨漏りを防ぐことができます。

雨漏りの前兆となる現象とは?

雨漏りは、ある日突然発生するものではありません。事前にいくつかの兆候が現れることが多く、それらに気づくことが、被害を最小限に抑えるための第一歩となります。ここでは、雨漏りの前兆となる現象を具体的に解説します。

天井や壁のシミ

天井や壁にシミが現れ始めたら、雨漏りの初期症状である可能性が高いです。シミは、雨水が建材に浸透し、内部で広がることによって発生します。特に、雨が降った後にシミが濃くなったり、範囲が広がったりする場合は、雨漏りが進行していると考えられます。放置すると、カビの発生や建材の腐食につながるため、早急な対応が必要です。

室内への異臭

雨漏りによって湿気が発生し、カビが発生すると、独特の異臭が室内に漂うことがあります。この臭いは、カビが繁殖しているサインであり、健康被害を引き起こす可能性もあります。異臭に気づいたら、雨漏りの有無を確認し、原因を特定する必要があります。また、カビの除去も重要です。

窓やサッシ周りの変化

窓やサッシ周りに隙間が生じたり、シーリング材が劣化したりすると、雨漏りの原因となります。雨水が窓枠やサッシの隙間から浸入し、室内へと流れ込むことがあります。窓周りのシーリング材は、紫外線や雨風の影響を受けやすく、劣化しやすい部分です。ひび割れや剥がれを発見した場合は、早急に補修を行いましょう。

雨漏りが発生した場合にはどうしたらいいの?

ゲリラ豪雨による雨漏りが発生した場合には、迅速な対応が必要です。ここでは適切な対処法についてご紹介します。

ネットに載っている応急処置を自分で行ってはいけません

雨漏りが起きた際の応急処置として「防水テープで隙間をふさぐ」「ブルーシートを屋根にかける」等が多く紹介されていますが、ご自身で行うのは絶対に止めてください。

悪天候時に屋根に登るのは危険なことは勿論。雨漏りが疑われる箇所に手を加えると、かえって症状が早く進行する恐れがあります。

また「自然災害による損害」ではなく「施工不良による損害」とみなされてしまい、保険の適用対象外になる可能性も高いです。

※もしご自身で対処するとしても、床が濡れないようにバケツや桶を置いて雨水を受けるなど、最低限の範囲に留めましょう。

雨漏りが起きたら直ぐ専門業者に相談すべき

雨漏りが発生したら、直ぐに専門業者に相談するようにしましょう。「該当地域+雨漏り修繕」等とネット検索し、適切な業者を選びましょう。適切な業者の選定基準については、下記コラムにて詳しく解説しておりますので、併せてご覧ください。

火災保険は適用される?

火災保険

ゲリラ豪雨による雨漏り被害に遭った場合、加入している火災保険が適用されるのか、非常に気になるところですよね。保険が適用されれば、修理費用を軽減できる可能性があります。ここでは、保険適用の条件や注意点、そして適用外の場合の対策について解説します。

保険適用の条件

火災保険は、自然災害による損害を補償する保険です。ゲリラ豪雨による雨漏りも、これらの保険の補償対象となる場合があります。しかし、保険が適用されるためには、いくつかの条件を満たす必要があります。

  • 損害の直接的な原因: 雨漏りの原因が、ゲリラ豪雨などの自然災害であると認められる必要があります。経年劣化や施工不良による雨漏りは、保険の対象外となることが一般的です。
  • 損害の程度: 損害の程度が、保険契約で定められた免責金額を超える必要があります。免責金額とは、自己負担額のことです。例えば、免責金額が10万円の場合、損害額が10万円を超えないと、保険金は支払われません。
  • 保険への加入: 火災保険に加入している必要があります。加入している保険の種類や、契約内容によって補償範囲が異なります。保険証券を確認し、補償内容をしっかりと確認しましょう。

保険適用を申請する際には、雨漏りの原因や損害状況を証明する資料が必要となります。写真や動画、修理業者の見積もり書類などを用意しておきましょう。保険会社に連絡し、必要な手続きについて確認してください。

保険適用外の場合の対策

ゲリラ豪雨による雨漏りであっても、保険が適用されない場合があります。例えば、雨漏りの原因が特定できない場合や、免責金額を超えない場合などです。保険適用外の場合でも、諦める必要はありません。いくつかの対策を講じることで、修繕費用を抑えたり、今後の雨漏りを防ぐことができます。

  • 自己負担での修理: 専門業者に修理を依頼し、自己負担で修理を行う方法です。複数の業者から見積もりを取り、費用を比較検討しましょう。信頼できる業者を選ぶことが重要です。
  • 火災保険のオプション確認: 加入している火災保険に、他の自然災害による損害を補償するオプションが付帯しているか確認しましょう。オプションが付帯していれば、保険が適用される可能性があります。
  • 専門家への相談: 雨漏りの原因や修繕方法について、専門家に相談することも有効です。専門家は、最適な修繕方法を提案し、費用についてもアドバイスをしてくれます。

まとめ:ゲリラ豪雨から家を守るために

この記事では、ゲリラ豪雨による雨漏りから家を守るための情報をお届けしました。

ゲリラ豪雨は、いつどこで発生するかわかりません。しかし、事前の備えと、万が一の際の適切な対応策を知っていれば、大切な家を雨漏りから守り、安心して暮らすことができます。

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更新日: 2025.08.21  公開日:2025.08.21

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