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お役立ちコラム
更新日: 2025.08.13
「あれ?うちの建物、なんか錆びてる…」
もし、あなたの建物に錆を見つけたら、それは放置してはいけない重要なサインです。建物の錆は、見た目の問題だけでなく、建物の耐久性や資産価値を大きく損なう原因となります。またその部分から崩落が発生し、人的被害を及ぼす最悪のケースに繋がりかねません。
ではどのように対策を講じるべきなのでしょうか?この記事では、建物の錆を放置すると何が起こるのか、その原因とリスク、そして具体的な対策について、分かりやすく解説していきます。大切な建物を守るために、ぜひ最後までお読みください。
・建物の劣化が気になる
・雨漏りに悩まされている方
・建物の錆が気になる方
目次
金属が錆びるメカニズムは、主に以下のようになります。
金属の種類や周囲の環境によって、錆の進行速度や程度は異なります。
錆には、様々な種類があります。代表的なものをいくつか見ていきましょう。
これらの錆は、それぞれ発生する原因や、建物の構造に与える影響が異なります。建物のどの部分に、どのような錆が発生しているのかを把握することが、適切な対策を講じる第一歩となります。
建物の錆は、見た目だけでなく、建物の強度や資産価値を低下させる深刻な問題です。この章では、なぜ建物に錆が発生するのか、その主な原因を詳しく解説していきます。錆の原因を理解することで、適切な対策を講じ、建物を長く守ることができるようになります。
雨水は、建物が錆びる最も一般的な原因の一つです。雨水に含まれる酸性成分や、雨水が金属に付着することで発生する電気化学的な作用が、錆の発生を促進します。
特に、雨水が溜まりやすい場所や、雨ざらしになりやすい場所は錆が発生しやすいため注意が必要です。
海が近い地域では、塩害も錆の大きな原因となります。海から運ばれる塩分は、金属に付着しやすく、錆の進行を加速させます。
塩害は、金属の表面に付着した塩分が水分を吸収し、金属の腐食を促進するからです。海沿いの建物は、定期的なメンテナンスと防錆対策が不可欠です。
建物内で発生する結露も、錆の原因となります。室内の温度と外気温の差が大きい場合や、換気が不十分な場合に結露が発生しやすくなります。
結露は、金属表面に水分を供給し、錆の発生を促します。特に、換気が悪い場所や、断熱性能が低い場所では結露が発生しやすいため、注意が必要です。
大気中の汚染物質が原因で発生する酸性雨も、建物の錆を促進する要因の一つです。酸性雨は、金属を直接的に腐食させるため、錆の進行を早めます。
酸性雨は、金属の表面を侵食し、錆の発生を促します。酸性雨の影響を受けやすい地域では、定期的な点検と適切な対策が必要です。
上記の他にも、建物の錆を発生させる要因は様々です。
建物の錆は、これらの様々な要因が複合的に作用して発生します。錆の原因を正しく理解し、建物の状況に合わせて適切な対策を講じることが重要です。
建物の錆は、放置すると様々なリスクを伴います。見た目が悪くなるだけでなく、建物の構造的な問題に発展し、資産価値を大きく損なう可能性も否定できません。この章では、建物の錆を放置することで具体的にどのようなリスクがあるのかを解説していきます。
錆は、建物の構造を支える重要な部分を腐食させ、建物の耐久性を著しく低下させます。特に、鉄骨造や鉄筋コンクリート造の建物では、錆の進行が構造材の強度を奪い、建物の寿命を縮める大きな原因となります。錆が進行すると、建物の耐震性が損なわれ、地震などの自然災害に対するリスクも高まります。定期的な点検と適切な補修を行うことで、構造材の腐食を食い止めることが重要です。
錆は、建物の防水機能を低下させ、雨漏りを引き起こす可能性があります。金属部分の腐食が進むと、小さな隙間が生じ、そこから雨水が浸入しやすくなります。雨漏りは、建物の内部を湿らせ、カビの発生や木材の腐食を促進する原因となります。雨漏りが放置されると、建物の劣化が加速し、修繕費用も高額になる傾向があります。防水対策や、雨漏りを発見した際の早期の補修が不可欠です。
錆は、建物の外観を著しく損ない、見た目を悪くします。錆による変色は、建物の価値を下げ、所有者の不安や悩みの種に繋がります。建物の美観は、所有者の満足度だけでなく、近隣住民の印象にも影響を与えます。錆びた建物は管理が行き届いていないと見られ、犯罪率が上昇する可能性があります。
また建物の評価額を下げ、売却価格にも影響を与えます。建物の資産価値を維持するためには、錆の発生を防ぎ、早期に対処することが重要です。定期的なメンテナンスや、専門業者による点検を行うことで、資産価値の低下を防ぐことができます。
金属は高い耐久性を持っているため、躯体(骨組み)やジョイント部分など、建物の安全性が求められる部分に多く採用されています。ですが放置すると錆が発生し、最悪の場合、建物が崩落する事故が発生する可能性があります。
実際に多くの事故がニュースで報道されており、最近でも外階段の踊り場が崩れ、アパートの所有者の男性が死亡する事故がありました。
Yahooニュース:老朽化が原因か アパート階段の踊り場が崩れ男性2人が4m下に転落 1人は頭を強く打って死亡 建物の腐食状況を調べる
一見しただけだと表面が錆びているだけと思いますが、内部が腐食して耐久性が著しく低下している可能性は十分に有り得ます。ビルや商業施設は勿論、マンションやアパートの集合住宅であっても、入居者だけでなく郵便配達などで第三者が利用するケースもあります。建物の錆を放置することは、安全問題にも関わるのです。
これらの具体的な影響を理解し、錆の発生を未然に防ぐための対策を講じることが、建物の資産価値を守り、安全な暮らしを送るために重要です。
建物の錆は、放置すると建物の寿命を縮め、資産価値を低下させてしまいます。しかし、適切な補修を行うことで、これらの問題を解決し、建物を長く、安全に保つことができます。この章では、錆の補修方法と費用について、解説していきます。
ホームセンター等で機械工具などが販売されているので、自力での補修も可能ではあります。業者への工賃を払わなくてよいので、費用を削減することが可能です。しかし、錆びをご自身で補修するのは、安全の面を含め、以下の理由から推奨しません。
自力での補修は、手軽に始められる反面、専門的な知識や技術が必要になる場合があります。また、高所作業や、広範囲の補修には、危険が伴うこともありますので、専門業者に相談することをおすすめします。
専門業者に補修を依頼すると、では難しい大規模な補修や、高度な技術が必要な作業も安心して任せることができます。専門業者に依頼する際のメリットと注意点、費用について見ていきましょう。
建物の錆は、一度発生すると建物の寿命を縮め、修繕費用も高額になる可能性があります。しかし、日頃から適切な予防策を講じることで、錆の発生を抑制し、建物を長く美しく保つことができます。この章では、建物の錆を防ぐための具体的な対策について解説していきます。
建物の錆を予防するためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。外壁や屋根など、建物の各部分を定期的に点検し、異常がないか確認しましょう。ひび割れや塗膜の剥がれなど、錆につながる兆候を早期に発見し、適切な処置を行うことが重要です。専門業者に点検を依頼することで、より専門的な視点から建物の状態を把握し、適切なアドバイスを受けることができます。
外壁や屋根の塗装は、建物を錆から守るための重要な対策です。塗膜は、雨水や紫外線から建物を保護し、錆の発生を抑制します。塗装を行う際には、建物の素材や環境に適した塗料を選び、適切な方法で塗装することが重要です。定期的に塗り替えを行うことで、塗膜の保護機能を維持し、建物の美観と耐久性を保つことができます。
鉄部など、錆が発生しやすい部分には、防錆処理を施すことで錆の発生を抑制できます。防錆処理には、防錆塗料の塗布や、亜鉛メッキなどの方法があります。防錆処理を行うことで、金属部分を保護し、錆の進行を遅らせることができます。防錆処理は、建物の寿命を延ばし、資産価値を維持するためにも有効な対策です。
錆び(腐食)が発生しない金属として、金・プラチナ・パラジウム・イリジウムなどのいわゆる貴金属が挙げられます。またステンレスやチタンも、軽くて錆びにくい金属として有名で、身近なものだと水筒などに多く使われています。
では何故錆びにくい金属ではなく、錆が発生してしまう鉄が建物に多く採用されているのでしょうか?その大きな理由はコスト面の違いにあります。
ステンレスは、鉄にクロムやニッケルなどを加えた合金であり、これらの希少な金属を使用するため、鉄よりも材料費がかなり高くなります。鉄は1kgあたり数百円程度ですが、ステンレスの場合は1kgあたり600〜800円となり、鉄の数倍の価格になります。
階段や建物の躯体など、大量の材料が必要な部分にすべてステンレスを使用すると、建設費用が大幅に上がってしまいます。
鉄は、コンクリートと組み合わせることで、鉄筋コンクリートとして優れた強度と耐久性を発揮します。この組み合わせは、圧縮に強いコンクリートと、引張りに強い鉄筋がお互いの弱点を補い合う理想的な構造材です。また、鉄は錆びやすいという弱点がありますが、コンクリートで覆うことで錆から守ることができます。
一方、ステンレスは耐食性には優れていますが、鉄と同じ強度を出すためにはより多くの材料が必要になる場合があり、軽量化やコスト削減につながるとは限りません。建築の躯体や階段といった、強度とコストパフォーマンスが最も重要視される部分では、鉄が依然として最も適した材料とされています。
もちろん、錆び対策が特に重要となる環境(海岸沿いや化学工場など)や、意匠性(デザイン性)を重視する場合には、ステンレスが使用されることもあります。
定期的なメンテナンス、適切な塗装、防錆処理といった予防策を講じることで、錆の発生を抑制し、建物を長く美しく保つことができます。万が一錆が発生してしまった場合でも、適切な補修を行うことで、建物の資産価値を守り、安全で快適な生活を送ることが可能です。
この記事が皆さんの大切な建物を守り、資産価値を維持する手助けになれば幸いです。
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更新日: 2025.08.13 公開日:2025.08.13
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