遮熱塗料とは?効果や選び方、費用相場を徹底解説!

日中も過ごしやすくなってきた一方で、日本気象協会によると、今年の夏も平年より厳しい暑さになる見込みとのこと…。
梅雨が明ければ、あっという間に真夏が到来!ビルの最上階や工場の屋上では熱がこもりやすく、「エアコンの効きが悪い」といったお悩みの声も多く聞かれます。


そこでご提案したいのが、屋根や外壁への「遮熱塗装」です!
遮熱塗料を使用することで、室内温度の上昇を抑えるだけでなく、CO₂削減や電気代の節約など、嬉しい効果がたくさんあります。
今回は、そんな遮熱塗装のメリットやおすすめの塗料についてご紹介いたします。

この記事がオススメな方

・猛暑対策を考えている方
・工場や倉庫をお持ちの方
・住環境を整えたい方

遮熱塗料とは?

遮熱塗料とは太陽光を効率よく反射し、省エネ効果を発揮する塗料のことです。
夏の強烈な日差しから屋根や外壁を守るだけでなく、省エネ効果・CO₂削減といった環境面でも高い評価を得ています。

遮熱塗料のメリットとデメリット

メリット

遮熱塗料には、様々なメリットがあります。まず、夏の暑さ対策に効果的です。

屋根や外壁に遮熱塗料を塗ることで、太陽光の熱を反射し、室内の温度上昇を抑制します。屋根の表面温度は約10度下がり、室内温度は約5度下がると言われています。これにより冷房効率が向上し、快適な室内環境を実現できます。

さらに、光熱費の削減にも貢献します。冷房の使用頻度を減らすことで、電気代を節約できます。特に、夏場の電気代は高くなりがちですので、遮熱塗料の効果は大きいと言えるでしょう。

また、建物の寿命を延ばす効果も期待できます。例えば、金属製屋根材に遮熱塗料を塗布することで、金属の熱膨張を防ぎ、屋根材の寿命を長くすることができます。紫外線や熱による劣化を防ぐことで、建物の美観を保ち、メンテナンスコストを削減できます。さらに、結露の抑制にもつながるため、カビの発生も防ぎやすくなります。

デメリット

一方、遮熱塗料にはデメリットも存在します。まず費用がかかることです。遮熱塗料の施工には、通常の塗料よりも費用がかかる場合があります。塗料代だけでなく、施工費用も考慮する必要があります。

次に、効果を実感できるまでに時間がかかることです。遮熱塗料を塗布した直後から劇的な変化があるわけではありません。効果を実感するには、ある程度の期間が必要です。

また、全ての遮熱塗料に同じ効果があるわけではないという点も注意が必要です。遮熱塗料の種類や性能によって、効果の程度は異なります。塗料を選ぶ際には、遮熱性能や耐久性などをしっかりと確認する必要があります。

さらに、既存の建材によっては、効果が十分に発揮されない場合もあります。例えば、断熱性能が低い建物の場合、遮熱塗料の効果だけでは十分な暑さ対策にならないこともあります。断熱性能と遮熱性能を組み合わせることで、より高い効果が期待できます。

遮熱塗料の種類

シリコン系遮熱塗料

シリコン系遮熱塗料は、その名の通りシリコン樹脂を主成分とした塗料です。耐候性、耐久性に優れており、長期間にわたって建物を保護します。紫外線や雨風による劣化を防ぎ、美しい外観を維持することが可能です。また、汚れが付着しにくい性質も持っており、メンテナンスの手間を軽減できます。遮熱性能と耐久性を両立したい場合におすすめの塗料です。

アクリル系遮熱塗料

アクリル系遮熱塗料は、アクリル樹脂を主成分とした塗料です。シリコン系に比べて価格が安価な傾向があり、コストパフォーマンスに優れています。発色性が良く、豊富なカラーバリエーションから選べるのも魅力です。ただし、耐候性や耐久性は、シリコン系に比べてやや劣る場合があります。定期的なメンテナンスを行うことで、美観を長く保つことができます。

その他(フッ素系など)

フッ素系遮熱塗料は、フッ素樹脂を主成分とした、非常に高性能な塗料です。耐候性、耐久性、防汚性に優れており、長期間にわたって建物を保護します。高価格ではありますが、その分、メンテナンスの頻度を減らすことができます。その他にも、ウレタン系遮熱塗料など、様々な種類の遮熱塗料があります。それぞれの特徴を理解し、建物の状況や予算に合わせて最適なものを選ぶことが重要です。

耐用年数について

遮熱塗料の耐用年数は、塗料の種類や施工環境、気候条件によって異なります。一般的には、アクリル系塗料で5~7年、シリコン系塗料で10~15年、フッ素系塗料で15~20年程度が目安とされています。ただし、これはあくまで目安であり、実際の耐用年数は、建物の立地条件やメンテナンス状況によって大きく左右されます。

遮熱塗料の選び方

色を選ぶ

遮熱塗料の色選びも重要なポイントです。一般的に、濃い色の塗料よりも、明るい色の塗料の方が遮熱効果は高くなります。これは、明るい色は太陽光を反射しやすく、熱を吸収しにくいからです。しかし、色の選択は、家の外観デザインにも大きく影響します。遮熱効果だけでなく、デザイン性も考慮して色を選ぶようにしましょう。

また、同じ色でも、塗料の種類によって発色や仕上がりが異なります。実際に塗る前に、カラーシミュレーションなどで仕上がりを確認することをおすすめします。

性能で選ぶ(遮熱性、耐久性)

遮熱塗料を選ぶ際には、遮熱性や耐久性といった性能も重要な要素です。遮熱性は、どれだけ太陽光を反射し、熱を伝えにくいかを表す指標です。この数値が高いほど、遮熱効果が高いと言えます。耐久性は、塗料の寿命を表す指標です。耐久性が高い塗料ほど、長期間にわたって建物を保護し、メンテナンスの頻度を減らすことができます。

これらの性能は、塗料の種類やメーカーによって異なります。事前にカタログや資料で確認し、ご自身の家の状況に合ったものを選ぶようにしましょう。

費用で選ぶ

遮熱塗料の費用も、重要な選択基準の一つです。塗料の種類や性能、施工方法によって費用は大きく異なります。予算に合わせて、最適な塗料を選ぶようにしましょう。見積もりを複数の業者から取り、比較検討することをおすすめします。

費用だけでなく、費用対効果も考慮することが大切です。遮熱効果が高く、耐久性も高い塗料は、初期費用は高くなりますが、長期的に見るとメンテナンス費用を抑えることができます。

施工方法を選ぶ(DIY vs 業者)

遮熱塗料の施工方法も、選択肢の一つです。DIYで施工することも可能ですが、専門的な知識や技術が必要になります。DIYの場合は、費用を抑えることができますが、失敗のリスクもあります。業者に依頼する場合は、費用は高くなりますが、確実な施工が期待できます。

DIYと業者に依頼する場合のメリット・デメリットを比較し、ご自身の状況に合わせて最適な方法を選ぶようにしましょう。DIYの場合は、事前の準備をしっかりと行い、安全に配慮して作業を進めることが重要です。

まとめ

夏を快適に過ごすためには、遮熱塗料が有効な選択肢のひとつとなります。

この記事を参考にし、皆様の猛暑対策に役立ててください。

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更新日: 2025.05.15  公開日:2025.05.13

監修者

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